2007年10月

2007年10月24日

おまえもか比内地鶏!?

北海道のミートホープ白い恋人に続き、ついに我が県でも
比内地鶏の偽装、賞味期限改ざんが発覚しました。

比内地鶏は、1985年に天然記念物の比内鶏ロードアイ
ランドレッド
を掛け合わせ誕生したそうです。

最近、全国的に人気が高まり、名古屋コーチン薩摩地鶏
並んで【日本3大美味鶏】と呼ばれるようになり、いまや
1羽2千円以上する高級食材です。

私も実際にきりたんぽ鍋のダシや、やきとりとして食したこと
がありますが、普通の鶏肉との味の違いは歴然です。

しかし、今回問題になった食肉加工会社の比内地鶏?の燻
はお歳暮等で何度かいただいたことがありますが、パサパ
サだし比内地鶏特有の濃厚な肉の味も感じられず、燻製だと
しょうがないのかなーと思っていました。

そして、今回偽装し使用されていた鶏は【廃鶏】と呼ばれてい
る卵を産まなくなった雌の鶏だったそうです。ちなみに原価は2
0~30円で比内地鶏の1/100の価格だったそうです。

最近では、中国産ばかりでなく国産、しかも地元の商品が
装、改ざんをする時代
なのでしょうか?

最後に一言だけ言いたい

   
   プライドはないのかー!!


                 


                  もう、何を信じたらいいんだろう?




champ1031 at 13:46|PermalinkComments(0)ニュース 

2007年10月18日

唾液ってすご~い!

今日は唾液のすばらしい働きについて話したいと思います。

1日に分泌される唾液の量は、人によって違いますが多い人で1リットル 近く
にもなります。

    

唾液の約3分の2は顎下腺から、約3分の1は耳下腺から、残りが舌下腺や多
くの小唾液腺から分泌されます。

唾液には、みなさんも良く知っている消化作用(でんぷんの分解酵素であるアミ
ラーゼが含まれているため)のほかに口腔内の殺菌粘膜保護などの働きも
あり、様々な物質が含まれています。

殺菌に働くのはワサビの成分でもあるペルオキシダ-ゼ(抗菌物質)、抗体の
一種である免疫グロブリンA、乳汁の成分でもあるラクトフェリン(抗菌物質)、
細菌の壁を溶かす酵素であるリゾチームなどがあります。

また、唾液にはムチンという粘り気のある物質も含まれており、口腔乾燥を防ぎ
粘膜を保護しています。

さらに唾液は、歯の保護にも働いています。

歯の表面のエナメル質は酸性になるとすぐに溶けますが、唾液には重炭酸
ン酸
などが含まれており、口腔内を常にほぼ中性(pH6.7~7.4)に保っていま
す。

そしてさらに唾液には、エナメル質の成分であるハイドロキシアパタイトも含まれ
ており、歯の表面を修復する作用(再石灰化作用)も持っています。

上記のほかにも、味覚や水分調整作用など全身の健康にも大きく関わってきま
す。

すごいと思いませんか?

よく小さい頃、ばあちゃんが転んで膝を擦りむいたりすると

    [唾でもつけとけば治るよ!]

と言っていた事や犬や猫が傷口を一生懸命舐めて傷口を治しているのは、全く
理にかなったことなんですね。

この唾液の作用を有効に働かせるためにも、唾液を多く分泌させる必要がありま
す。

唾液の分泌は、食物情報(見る、嗅ぐ、味わう)によって反射的に増え、さらによ
く咬むことによってさらに増えます。

このことからも、食事はゆっくりと目で楽しみ、匂いで楽しみ、そして時間を掛けて
味わうべきなのです。

脳の働き口腔内環境消化器官の保護などにも良いこと尽くめです!

    
     みなさん、ご飯はゆっくり食べましょう!!


                             





champ1031 at 20:09|PermalinkComments(0)歯科 

2007年10月09日

妊娠と虫歯のリスク

こんばんは!

今日は、妊婦さんと生まれてくる赤ちゃんの口腔内に関するお話
をしたいと思います。

一般的に妊娠中は、非妊娠時に比べて口腔内環境は悪くなると
言われています。

その原因として唾液のpHの低下内分泌機能の変化などの肉
体的な変化に加え、飲食回数の増加嗜好の変化や偏食つわ
などの影響による不十分な歯口清掃、歯科治療への敬遠などの
悪条件が重なるためです。

もちろん唾液などの条件も重要ですが、多くはつわりで歯磨きも十
分にできず、口の中が汚れやすい状況であるにも関わらず、間食
が増加するなどといった生活習慣の乱れが要因となっているようで
す。
その結果、虫歯や歯周病を招くだけでなく、生まれてくる赤ちゃん
の口腔内に感染
してしまう危険性もあるのです。

そのことも含めて妊婦の方には、きちんと検査をしてリスク管理をす
ることをおすすめします。

また、生まれたばかりの赤ちゃんは、ほとんど無菌の状態です。

2~3歳までに口腔内の細菌の生態系は完成すると言われており、
この頃までにストレプトコッカス・ミュータンスなどの菌に感染してし
まうと生涯そのコントロールは大変難しいものになります。

そして、残念なことにそれらはおもに母親の口腔内から伝播すると
言われています。

歯がはえてくるまでの間は特に影響が無いと言われていますが、歯の
萌出する生後6ヶ月以降は注意した方が良いでしょう。
 
 

champ1031 at 22:28|PermalinkComments(0)歯科